■症例概要
50代後半、長距離トラックの運転手として毎日長時間ハンドルを握り、重い荷物の積み下ろしもこなされている男性患者様の事例です。半年前から歩行中に「右のお尻から太ももの裏、すねの外側」にかけて、引き裂かれるような鋭い痛みとしびれが出るようになりました。最近では10分も歩くと足が前に出なくなり、少し前かがみになって腰を丸めて休むとまた歩ける、という状態(間欠性跛行)を繰り返すように。整形外科で「初期の脊柱管狭窄症」と診断され、「これ以上悪化したら手術」と告げられ、仕事への強い危機感を抱いて当院にご来院されました。
■施術前の状態
詳しくお身体のバランスや動的な連動性(バイオメカニクス)を分析したところ、長年の運転姿勢や荷物を持つ際の癖により、「骨盤が過度に前へ傾き、腰椎(腰の骨)が強く反り返った状態(反り腰)」が定着していました。 脊柱管のトラブルは、腰を反らせる姿勢をとることで、骨の中を通る神経の通り道がさらに狭くなってしまいます。この患者様は骨盤の歪みのせいで、立っているだけで自ら神経をギューギューと締め付けてしまう悪循環に陥っていました。さらに、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)や股関節まわりの筋肉(腸腰筋)がガチガチに硬化し、骨盤を前方に強く引っ張っている状態でした。
■施術と改善への道のり
骨そのものの変形を元に戻すことはできませんが、骨盤の傾きを整えて「腰椎への過度な反りストレス」を無くすことで、神経への圧迫を大幅に緩和し、しびれや痛みを抑えることは十分に可能です。 当院ではまず、前に傾いてロックがかかっていた骨盤を正しい位置へと戻す「骨格矯正」から開始しました。骨盤を立て、腰椎の後ろ側にゆとり(神経の通り道)を作るアライメントを整えていきます。その上で、骨盤を引っ張ってカチカチに緊張していた太もも前部や、神経の通り道の周囲にある深層筋肉へ的確に手技アプローチを施し、柔軟性を徹底的に取り戻していきました。 あわせて、日常での再発を防ぐため、トラックのシートの座り方のアドバイスや、自宅でできる「骨盤を後ろに傾けて腰の後ろを広げるセルフストレッチ」を伝授。5回目の施術を迎える頃には、歩行時に足がしびれるまでの時間が明らかに伸びていきました。
■改善後の生活の変化
計10回の施術を重ねることで、10分も歩けなかった状態から、今では30分以上休むことなくスムーズにスタスタと歩けるようになりました。仕事中の荷物の積み下ろしや長時間の運転でも、お尻から足にかけての激痛が出ることはありません。 「もう仕事を辞めなければいけないかと本気で悩んでいましたが、普通に歩けて仕事もバリバリこなせるようになり、本当に救われました!」と、力強いガッツポーズと共に素晴らしい笑顔でお話ししてくださいました。現在は、二度と腰を反らせて神経を圧迫しないタフな身体を維持するため、定期的な骨盤メンテナンスと体幹のトレーニング(ラボでの運動療法)を継続されています。
お尻から足にかけての激しい痛みやしびれは、「年齢のせい」「手術しかない」と諦める必要はありません。本質的な原因は、骨盤のゆがみからくる「腰椎への過度な負担」にあります。大好きな外出や仕事を諦めてしまう前に、歩行に少しでも違和感を覚えたら、ぜひ一度、身体全体の繋がりから根本改善を目指すアスラボ.鍼灸整骨院にご相談ください。
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